プロローグ

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- - - 時間がすぎるのは早いものだ。 まあ俺が来たのが三時間目だからなのかもしれないが。 あっという間に放課後である。 「千夜」 「ん、あ、…ふあ……行くか。」 心地よく眠っていたところを起こされるのは気分が良くない。 重い体を起こし吉弥をおいてスタスタと歩いた。 廊下に出ると、早速捕まった。 「おーー!千夜じゃん!いたんだ!!!」 「…いました。」 「あ、速ちーん」 後ろからひょっこり顔を出した吉弥が、「速ちん」と呼んだこいつは、福沢 速人(フクザワ ハヤト)。隣のクラスのお調子者ポジだ。 そして、俺の仲のいいグループの中でもお調子者だった。
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