消せない思い

3/8
前へ
/148ページ
次へ
「い、いや、別に……」 階段を上がってくる中山さんに女性の視線が集まる。 【あの人…カッコいい。】 ふと、通り過ぎる二人組の女性から聞こえてくる。 改めて中山さんのカッコよさに気づく やっぱり……俺なんか…… 「あ、今、偶然須山さんに会って足を挫いたからって、」 須山さんに駆け寄る中山さん。 「大丈夫?」 「ちょっと痛いけど」 と立ち上がろうとした時……… 少しバランスを崩した。 あっ。 俺の手より先に中山さんの手が彼女を支えた。 男から見ても………カッコいい。
/148ページ

最初のコメントを投稿しよう!

403人が本棚に入れています
本棚に追加