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このまま………ほっとけない。
須山さんの居る場所まで戻る。
「須山さん」
その言葉に顔を上げる。
「松倉さん、心配しないで下さい。
中山さんに送ってもらうんで………」
分かってるよ。
「あのさ、俺何にも出来なくて…」
「いいえ、中山さんが来るまで一緒に居てくれて心強かったです。」
須山さん………
やっぱり、ほっとけない。
「来るまで待つより………早いから」
俺は、そう言って須山さんを抱き上げた
「えっ、松倉さん!」
彼女の不安そうな顔
「しっかり掴まって」
俺は、急いで階段を下りる。
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