ラナ王国 (蒼い髪の美青年編)

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やや小柄で、美人というより可愛いという方が的確だが、彼女はそれを鼻にかける事はない。 気さくな性格も相まって、ティナは村の若い男性は勿論、女性にも好かれていた。 実際、彼女が女性として魅力的な年頃になってからは、村の男からのアプローチは後をたたない。 しかしティナは、誰ともお付き合いをする事は無く、断る理由としては友人関係が一番良いから…という事らしい。 最近では、それが定着したのか、皆は彼女をアイドルの様な存在として扱う様になった。 その中で、特に仲が良いのが隣の幼馴染みのフェルと、都会から越してきたラスベルという訳である。 ただしこうなると、一見彼女は恋愛にまるで興味が無いように思われる。 しかし、本当はそんな事は無かった。 彼女が誰とも付き合わないのは、母が絶対に認めないからだ。
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