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やがて、フェルはついに怒りの頂点に達し、取り巻き連中を従えて彼をボコボコにする事にした。
いや、もうフェルの中ではボコボコでは済まされない。
ラスベルを、半殺しにするつもりだった。
この時ばかりは、ティナが何と言っても聞く耳を持たない。
「ぶっ殺してやる、オカマ野郎」
取り巻き連中に見守らせて、彼はラスベルに殴りかかった。
「…………止めた方が良いよ」
ラスベルは素手で向かってくる彼に対して、自分は剣を納めてそう呟いた。
「うるせえ!」
………そして剣を持たないラスベルに、フェルは見事に打ちのめされた。
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