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そしてフェルは、この一年で、以前とは比べ物にならない程強くなった。
これは、ラスベルが蒼のオーラを纏う事が出来た事に起因する。
フェルには元々、類い稀なる才能が備わっていた。
しかし彼は、その使い方を知らなかった。
ラスベルが蒼のオーラを纏うのを見て、彼も必死にそれを真似てみた。
親友となった今でも、やはり彼に勝ちたいフェルの意地。
その想いは、彼がバトルオーラを開花させる大きな原動力となる。
通常、E階級の者がバトルオーラを纏う事が出来るなど信じられない話なのだが、フェルはこれを自分の物とした。
勿論、ラスベルと違って彼の色は赤だが、それでも基本は同じ。
以来、互いにオーラを纏って稽古をしてきた。
最近では、ラスベルよりもフェルの方が強いとティナが笑う。
彼は遂に、そこまでの強さを手にしたのだ。
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