4401人が本棚に入れています
本棚に追加
/2482ページ
*****
「おい皆、集まれ!」
貴族区間にある、美しい噴水のある自然公園。
鮮やかで、見事な色合いの花が、公園を囲むように咲き乱れる。
公園を歩く者達は、誰もが豪華で優美な服を纏っていた。
その美しい公園の噴水広場に、男に呼ばれて整列を始める、複数の若い男女達。
この者達の平均年齢は20歳前後で、殆どの者が貴族、中には王族すらいた。
一糸も乱れる事なく整列を完了したのを確認すると、先程の号令を出していた者が口を開く。
「リーダー、只今整列を完了しました!」
「…………全員、いるか?」
彼の後ろに控えていた、リーダーと呼ばれた男が確認する。
金色の髪を穏やかな風になびかせ、化粧でもしてるのか、顔中に白粉のある端正な顔立ちをした男。
この男こそ、リーダーのミハエルである。
「リーダー、ミルフィとラファリアがまだ来てません」
先程号令をかけていた、彼の副官である、フレアがそう報告した。
フレアはミハエルとは幼馴染みで、所謂、彼の腰巾着だ。
最初のコメントを投稿しよう!