ラナ王国 (麗しの貴族編)

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***** 「おい皆、集まれ!」 貴族区間にある、美しい噴水のある自然公園。 鮮やかで、見事な色合いの花が、公園を囲むように咲き乱れる。 公園を歩く者達は、誰もが豪華で優美な服を纏っていた。 その美しい公園の噴水広場に、男に呼ばれて整列を始める、複数の若い男女達。 この者達の平均年齢は20歳前後で、殆どの者が貴族、中には王族すらいた。 一糸も乱れる事なく整列を完了したのを確認すると、先程の号令を出していた者が口を開く。 「リーダー、只今整列を完了しました!」 「…………全員、いるか?」 彼の後ろに控えていた、リーダーと呼ばれた男が確認する。 金色の髪を穏やかな風になびかせ、化粧でもしてるのか、顔中に白粉のある端正な顔立ちをした男。 この男こそ、リーダーのミハエルである。 「リーダー、ミルフィとラファリアがまだ来てません」 先程号令をかけていた、彼の副官である、フレアがそう報告した。 フレアはミハエルとは幼馴染みで、所謂、彼の腰巾着だ。
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