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「ちょっとぉ~、またあの二人なの?」
整列していた者達の中から、心底呆れた声がした。
「フッ……みたいだな」
そんな呆れ声を、ミハエルは余裕めいた表情で肩を竦め笑う。
そのミハエルの態度が気に入らないのか、呆れた声の主が列から出て彼に近寄った。
「ミハエルぅ。ちょっとあの二人に甘くない?アイツ等、少し可愛いからって天狗なのよ」
声の主は女性であり、彼女は綺麗な顔に似合わない、憎々しい表情を浮かべて進言した。
「お、おいフィーナ、リーダーに向かって失礼だぞ?」
ミハエルに対し、タメ口の彼女の態度に、副官のフレアが慌ててたしなめる。
「フッ、別に構わないさ。しかしそうだな………確かに、毎回遅刻では、皆に示しがつかないな」
ミハエルが、フィーナをみながら頷くと、彼女は口角を吊り上げながら妖しく笑い、彼に寄り添った。
「でしょ~?ねぇミハエルぅ、あの娘達、お仕置きしない?」
彼女は豊満な胸を、彼にわざと押し付け、甘い吐息を吐いた。
その様子を見ていた他の男隊員達は、フレアも含めて、彼女に釘付けになる。
「ご、ごくっ……見ろよ、フィーナのあの身体……た、たまんねえなぁ」
その妖艶さは、他の男隊員達には涎が出る程の魅力を伴っていた。
フィーナの服装は大きく胸元の開いた紅いドレスであり、彼女の見事な谷間が見え隠れしている。
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