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「クックッ……随分と遅い挨拶じゃないか、ミルフィ君」
ミハエルは、彼女の肩に軽く手を置いて、そう笑って答えた。
その瞬間に、ミルフィから凄まじい嫌悪感が沸き起こったが、彼女は表情の一つも変えずに、ゆっくりとその手を払いのけた。
「ミルフィ、アンタさぁ?隊員の自覚が無さすぎじゃなくて?」
そんなミルフィを、フィーナが腕組みしながら睨みつけている。
「あら、私は入隊した覚えは全くなくってよ?貴方達が勝手にメンバーに入れたんじゃない」
フィーナに対しては、ミルフィも露骨に嫌悪感を顕にして返した。
「あらそう、だったら何でアンタはここに来てんだよ?可笑しいじゃない、ね~ぇミハエル?」
フィーナは、彼に甘える様に寄り添うと、ミルフィに対抗した。
「………相変わらず嫌な女ね」
ミルフィは悔しそうな表情を浮かべ、小さくそう呟く。
「な~に?小さくて聴こえなくてよ?ミルフィさん。クスクスッ」
そんなフィーナに鋭い目付きで返し続けるミルフィに、ミハエルが尋ねた。
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