惑星セクリウスと黒い神様

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メナス王国とは、この惑星で一番大きい島の国家で、その島の大きさは日本と同じくらい。 総人口は、凡そ1千万人。 建国は今から30年程前で、ラナ王国の支配から逃れた者や、元々島での生活をしていた者達が殆ど。 建国当初は、ラナ王国では逃亡者の行き着く末路の島と笑い、皮肉を込めて罪人島と呼ばれていた。 しかしその罪人島と嘲笑われたメナス王国も、この30年でラナ王国ですら軽視出来ない程の力を蓄えている。 その一番の原因は、現在のラナ王国では最強と謳われた人物が亡命した事による。 身分も高く、何不自由ない者がまさか裏切るとは、ラナ王国の王族達も予想にしなかったのだ。 こうしてこの惑星には、ラナ王国とメナス王国という、二つの国が存在している事になる。 しかしラナ王国はこれ以上、亡命される事を良しとせず先手をうった。 それはメナス王国を完全に敵とみなし、島に渡ろうとした者は極刑に処すというもの。 また試みただけでも極刑、亡命の手助けをしても極刑。 そしてメナス王国を認める様な話をしただけでも降格という、大変厳しいものだった。
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