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「――じゃあ、『花風学園』の生徒なの?」
朝早く雫が美琴の家に行くと、昨日の話を聞かされた。
「たぶん、新入生の誰かだと思います」
「なんで分かるの?」
歩が聞くと美琴は説明した。
「゙ぴかぴが…つまり、新しい鞄ってこと。それにこの鞄は指定だし、この鞄を持ってるのは中等部か高等部だけ」
「つまり、中等部か高等部にお兄さんがいるって事ね」
雫に言われ美琴は頷いた。
「…まぁ、今回は手伝いますよ。その代わり、この子の家族構成、特に名字を調べて下さい」
「ありがとう!そっちは任せてね。2人で調べるから」
雫の言葉を聞いて、歩が聞いてみた。
「そう言えば、パートナーさんはどうしてます?」
「…昨日帰りが遅くて心配させちゃったわ。まぁ、『美琴ちゃんに相談に行ってた』って言ったら安心してくれたけどね」
美琴は腕時計を見ると、8時過ぎになっていた。
「雫さん、今8時ですけどお店大丈夫ですか?」
「ホント!?じゃあ、そろそろ私行くね。何か分かったら連絡するね」
そう言うと、かなでを連れて歩いていった。
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