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「……美琴お帰り!はい、タオル」
美琴が帰ってくるなり歩はタオルを渡した。
「…今日は雨が酷くて大変だったね。幸い、今日は依頼人は居ないしゆっくり出来るね」
「そうなんだけど……」
(…なんか、嫌な予感がする)
美琴がそんなことを考えていると、歩が口を開いた。
「とりあえず着替えてきたら?今日はこんな雨だし、来客も来ないはず――…」
「すみません!拓斗さん居ますか?」
歩が言い終わる前にインターホンが鳴り、直後に久しぶりに聞く声が聞こえた。
「あの声って……」
「兄さん、タオルもう一枚用意して……」
予感が的中した。
美琴は頭に手をあてながらそう感じた。
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