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「――へくちっ!…あっ、すみません」
くしゃみをしながら、雫は歩からホットミルクを受け取った。
「……で、何の御用ですか?」
「拓斗さんに会いたくて。少し相談が…」
「父なら今、海外です。しばらく帰ってきません。私で良ければメールでお伝えしますよ。いつ返事が来るかは分かりませんが――!?」
美琴が話し終わる前に雫は身を乗り出してこう言った。
「うう、嘘でしょ!?ゴーストカウンセラーである拓斗さんにこの子のことお願いしたかったのに……」
落ち込む雫を見て、美琴はため息をつきながら言った。
「…雫さんだって、プロの゙ゴーストカウンセラー゙じゃないですか。自分で解決すれば良いじゃないですか」
「美琴ちゃんば凄腕゙と称されるから解らないのよ。私、まだ4年目だもの」
「…私だって、4年目です」
美琴がそう言うと、雫はハッとしたようにこちらをみた。
(嫌な予感が……)
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