初っ端から憂鬱です

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「その学園祖父ちゃんの紹介なの?」 「そうよ。最初はね、お祖父ちゃんの所に頼もうかと思って相談したの。でもそうすると学校遠くなっちゃうでしょ?お祖父ちゃんなら送迎つけてくれるだろうけど優希君そういうの嫌がるし、それにお祖父ちゃん最近忙しいみたいで優希君をあんまり構ってあげられないからって紹介してくれたのよ」 「構ってあげられないって…あの人俺を何才と思ってんの?小さい子供じゃあるまいし」 「いいじゃない。お祖父ちゃん優希君が大好きなのよ」 母さん溺愛祖父ちゃんは、母さん似の俺も溺愛なようで、会う度撫で回され、そして何故かいつも沢山の飴ちゃんをくれる 祖父ちゃんの俺への扱いはまるでちびっ子の扱いのようで… あれか?俺の身長が低いからか?そうなのか!? ゴホンッ とにかく祖父ちゃんには日頃からお世話になっているからなぁ 祖父ちゃんの紹介なら良い学園なんだろう 「はぁ…わかった。その学園行くわ。せっかく祖父ちゃんが紹介してくれたんだし」 「そう?良かった!じゃあもう日もそんなに無いし荷物先に送らなきゃだから早めに荷造りしちゃってね?それと一応試験は受けなきゃだからそのつもりでね!本当はこんなギリギリで試験なんて無理なんだけどお祖父ちゃんが話通してくれたから」 「はぁ!?…また試験かよ…つか祖父ちゃん何者?まぁ、わかったよ」 「優希君なら楽勝楽勝☆これで心置きなく勇さんの所に行けるわ♪」 あぁそうですか…もう文句言うのも面倒くさい こうして俺の聖桜華学園行きが決まった
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