事の顛末

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うーん。やっぱり秋はいいなあ。 どこまでも澄んだ青い空、彩る木々。 そして 後ろから追って来るナイフ。 いやまて。まず落ち着こう。 落ち着いてる間に、自己紹介でも。 オレは東雲 晶。 普通の高校に通っている高校1年だ。 影が薄いため、あまり問題ごとにも巻き込まれなかったのだが、ある友人が何を思ったのか、 「お前、女装してみろよ。」 といわれ、女装したら以外に似合っていたらしく、 文化祭のミスコンに出場させられた。 結果は3位、しかも誰にも男だとばれなかった。 そのことはオレの中で、一番の黒歴史になっている。 さて、現実を見よう。 追って来るナイフは1本、どうする? (たたかう) (にげる) (よける) よし、避けよう。 きまったのでナイフを待ち構える。 迫ってくるナイフ。 晶「ここだ!」 紙一重で避けた。 つもりだった。 しかし避けた瞬間にナイフは軌道修正、すぐさまこっちに向かってきたのだ。 ズプッ。 胸に深々とナイフが突き刺さった。 こうなったら、もっとゲームしておけばよかったな‥・。オレは薄れ逝く意識の中で後悔した。
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