序章

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アルピナ街の少し外れた村(データによると[キアス村])の森で彼女は走っていた。気づいたらこの世界に飛ばされて、さっきまで一緒にゲームしていたフレンドプレイヤーとさ迷い、村にたどり着いたが、ゲリラに巻き込まれ、目の前で、プレイヤーが殺された。 ゲームの世界のはずなのに、死んだらポリゴン見たいに消滅し、リスボーンを待つのに、目の前のフレンドはいつまでたっても消滅せず、おびただしい血を流している。これではまるで本当に死んでいるではないか。 彼女達の『レギスト』は量産型の『type-B』で、『type-I』に負ける要素はなかった。しかし、三機で二十五機相手はまず無理だった。少ししているうちにフレンドが落とされ、コックピットを潰された。助けようとしてコックピットを開いたら、人間の形を捨てたミンチがそこで鎮座し、嘔吐感を覚えた。 そして彼女は村人を連れて森に逃げ込んだ。 しかし逃げ込む前に何人もの村人が踏み潰され、ひき肉と成り果てた。 マシンガンの弾がそこら辺に放たれ、運無くあたったものは者は粉々に消し飛んだ。 そしてたった今、ゲリラ軍に見つかった。 ゆっくりとサブマシンガンの銃口が向けられた。 あまりの恐怖に失禁しかけた。 そして、ゆっくりと『レギスト』の人差し指が動いた。 発砲音を聞いた瞬間、諦め、目を閉じた。 だが、痛みは無く、死んだ感覚もしない。おそるおそる目を開けると、コックピットに風穴が空き、起動停止していた。 何故だろうと周囲を見渡すと、その謎が明らかとなった。
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