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上空―
ゲリラ軍レギスト機は恐怖の旋律でただ逃げるしかできない。
しかし、背後を向けたら最後、意識が消滅する。
「五番機墜落!六番機墜落!!うわっ!?助けっ!」
「七番が殺られた!!コイツは!なんっ!?」
「九番機が狙撃された!!」
「あんな『レギスト』見た事も聞いた事がねぇ!」
ゲリラ軍は怯え、混乱していた。
気付けば恐怖を覚え、気づかなければ安楽に死ねる。しかし気づいてしまってはもう遅かった。
たった十秒内で四機墜ち、
たった今、五機目が撃ち抜かれた。
「恐がるな!!奴は一機だ!囲めば勝てる!!」
残った十五機の『type-I』は『桜花三式』を取り囲み、マシンガンを一斉に発砲する。
「よし!やったぞ!!」
ゲリラ軍の男が一人歓声を上げた。
だが、その男が次に見た光景は、
自らが搭乗している『type-I』の腹部、胸部、頭部にワイヤーの様な物が突き刺さり、爆炎の中から紫色の眼が飛び出して、消滅した。
「八番が!!」
「う、うわあああああ!?」
「撃て!撃て!!」
マシンガンから放たれる弾丸は『桜花三式』に当たるが、全ての弾丸は貫通できず、弾かれる。
「何なんだよ!あの装甲!?」
「これならどうだ!!」
怯える仲間を蹴飛ばし、ランチャーを肩に乗せた『type-I』が照準を合わせ、引き金を引いた。しかし、敵は墜ちない。むしろ自分が墜ちている。
ゲリラは悟った、超長距離から狙撃され、ランチャーごと自分を撃ち抜かれた事を。
「嘘・・・だろ・・・?」
爆散する。
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