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通信回線が繋がれ、フルモニターの画面には女性の顔が映った。
「いい?『ギガブラ』は上空5000メートルにて飛行中よ。軍の戦闘機と『type-B』が迎撃行動を開始。到着までの10分で半数以上の数の殲滅。軍に見つかる前に撤退。わかった?」
コックピット内の男は肯定の仕草をする。
「よろしい。では、第四世代型レギスト『アルテミス』出撃用意」
女性の声で一気に騒がしくなった。
「カタパルトセット、完了。『アルテミス』をデッキに移動、完了。射出タイミングをコックピットに転送。進路、オールクリア。システム、オールグリーン。」
脚部に射出機が固定され、正面のハッチが開く。武装が装着され、背部には増設ブースターが、頭部には識別されてもわからないようにマスクが取り付けられた。
「『アルテミス』出撃する。」
ブースターは即座に点火し、カタパルトと爆発的な加速で機体を上空に上げた。
「『アルテミス』離陸成功。ブースターをパージし、高速飛行形態に移行。」
僅かな時間で機体は変形し、空の彼方へと消えていった。
「行ったわね。」
「はい。彼は最強のパイロットですから心配要りませんよ」
モニターの前には先ほどの女性と、通信士と思われる女性が立っていた。
通信士の言葉で、少し、女性が笑った。
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