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蜻蛉型『ギガブラ』は『アルテミス』を見つけた途端、一気に四方八方に散らばった。
「約6000個体確認。最低3000個体を削る。」
一面『ギガブラ』景色なこの大空で、戦闘が始まった・・・。
-連合軍空中第七戦闘部隊type-Bパイロット、レイチェル・パーカー軍曹-
「B-7-8空点にて『ギガブラ』を捕捉。第二世代レギスト『type-B』及びF-27での攻撃を開始する。」
彼の掛け声で他の『type-B』は武器を構えた。
ただし、一つだけ、動きの鈍い機体が目立つ。
「神咲二等兵、動きが遅いぞ!」
「す、すみません!」
彼女は神咲麻夜二等兵。『type-B』の新人パイロットである。
『レギスト』の適性が異常に高く、若くもパイロットとして初陣である。
「敵個数、約2700!」
「何?」
分隊長のレイチェルが疑問を浮かべる。
「情報によれば敵は5000を超えるはず・・・なぜこんなに激減している?」
そうこうしている内に戦闘が始まった。
レイチェル率いる部隊はwp-1000サブマシンガンを構え、トリガーを引く。
それに続き周りも攻撃を始めた。
第四世代型レギスト『アルテミス』コックピット内
彼は高度3000メートルの雲の中にいた。
「エレン、軍が攻撃を始めた。」
「確認したわ。」
エレンと呼ばれた女性はモニター越しにいる。
「軍の通信を傍受したわ。確認して。」
彼は液晶ディスプレイを操作する。
そして回線から聴いた最初の言葉が・・・
「ヤバい!ブースターをやられたわ!」
「・・・・・・。」
彼は釈然としない感じで耳を傾ける。
(へたっくそだな・・・。)
心の中でぼやきながら。だが、そんなぼやきが、突如鳴ったアラートによって打ち消された。
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