序章

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目の前がフラッシュし、全てを白に染め上げた。 ―メールを受信しました― チャットに誘われています。チャット部屋に入室しますか?― クリスクは間髪いれずにyesの信号を送る。 ―一体どうなっているんですか?― 答えは直ぐに帰ってきた。 ―君たちはこれよりこの世界で生きてもらう。内容はスカイ・グリーヴァと同じだが、残機やリトライなど面白くない。なので、命を賭けてもらうよ。つまり、此方の世界で死んだら、あっちの世界でも死ぬって感じだ。ついでにいうと、ログアウトも出来ないから安心したまえ。肉体ごと転移した方がいいかな? うむ、それがいい。このゲームをプレイしているプレイヤー諸君たち。君たちの体を分解し、この世界に送り込むとするよ。どうだい?最高のアトラクションだと思わないかい?それでは諸君、死なない様に頑張ってくれたまえ。― そこでチャットが切られた。 肉体を分解?もう意味がわからない。フラッシュが徐々に掠れていく・・・。 そう思っていると、頭が揺さぶられた様な衝撃に襲われた。違う、全身が何かにぶつかった様な衝撃。 気がつけば草原で、しかも同じような人物が二人倒れているのが見えた。
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