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「アカネ」
たったそれだけ言った。思わず二人は は・・・?と聞き返してしまった。
「浅倉アカネ。私の本名。」
二人はあぁ・・・とうなずき、握手のために手を出す。
「雨斗です。古宮雨斗。」
「千谷直哉。直哉でいいよ。」
しかしアカネはキョトンと手を眺めるだけ。
直哉は首を傾げようとすると、この人はこんな人物だったなぁと笑う。
それよりも気になることを雨斗が聞く。
「『レギスト』反応ってさっき言いましたよね?」
肯定と言うように首を振る。
「『レギスト』が発砲している。『type-Bじゃないもっと古いの。これは・・・『type-I』。」
「『type-I』?第一世代の古い機体じゃないか。」
直哉が言う。雨斗はディスプレイを急いでタッチし、広域マップと地域マップを映し出す。
「・・・ゲリラの可能性が有りますね。」
この世界はゲリラが存在し、倒すと報酬が貰えるがまず戦闘になるため、弾薬費、修理費が掛かるのでプラスマイナスがどころか、マイナスもあり得るので
無視するプレイヤーも多い。
「・・・電脳世界でも、人を見捨てるのは、俺は嫌だね。」
直哉につられて二人も笑う。そしてはっきりと、直哉は告げた。
「さて、隊長?出撃のコールを。」
「・・・はい。対レギスト戦闘準備!」
「「了解」」
三人は草原から、消え、周りは機械チックなガレージに転送された。
目の前には全長7メートル前後の人型戦闘兵器が三機立っていた。
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