・星の記憶~終焉~

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そう言っているうちにあたりの温度が下がっていく。 「真は鈴を。金華之と華音は一緒にいるんだ」  そう言って、輝人が一歩踏み出すと同時に、辺りを照らしていた火が、消えた。 「っ……!」  その直後、強い風が吹いた。空に吹き上げる様な――吸い上げるような強い風が。 「あ……あ……!」  それが引き金だった。  人形のように固まっていた咲夜は途端に半狂乱になって、闇を溢れさせた。 まるで、自分の身を守るように。 「真! 金華之!」  すぐに輝人が下がりながら指示を出す。 「わかってるわ!」 「鈴、掴んでいろ!」  四人も上空に舞い上がる。森はあっと言う間に闇に飲まれてしまった。 「ぞっとするわね。普段怒らないやつほど怒らせると怖いのね」
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