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「えっと……あのチョロ火のことですか?」
「チョロ火?」
指先に集中して、火をイメージする。
「せいっ!」
シュボッ
「…………」
「……確かに、チョロ火って言いたくなるわね……」ですよねー。サングラスーツも少し驚いてるよ。
「……あの火は出せないのか?」
「へっ……?」
サングラスーツは何処からか、刃の溶けたナイフを出した。
「あぁ、あのナイフか……え、あの後に何したんですかサングラスーツ」
「サングラスーツ……、覚えてないのか?」
何したんだっけ……鬼ごっこ?おままごと?
「…………」
「ごめんなさい鬼ごっこもおままごともしてませんねごめんなさい」
視線が、冷たい目が痛いっ!!
「本気で覚えてない……知らないって」
「そうか……」
意外とあっさりひいたサングラスーツ。
……そういや、疑問があったんだよね
「ここ何処」
俺、サングラスーツに襲われて、倒れて、それで……
「ここは、横波第一高校よ、表向きは普通の高校だけど、本当は貴方みたいな能力者(フェーイカイト)未熟者とかを育成する高校なの」
「よ、横波第一高校……?フェーイカイト?」
横波第一高校……聞いたことない高校だな……
「って、何で俺はここに?!」
「何で、って……倒れたから?」
まぁ、倒れたっちゃあ倒れたけど……!
「それに、信也君は能力者だもん」
「あんなチョロ火で?」
「あんなチョロ火で」
否定してくれ保険医よ!
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