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そういえば、今は何時なのだろうか。
チラッと時計を見ると、4時位だった。
「なんだ、まだ4時か……」
「信也君が倒れてから3日後の、ね」
えっ……3日後……
「……あれだけの力を発動したんだ、無理もない親御さんには伝えてある」
「なん、で……」
ホッカイロと、約束したんだけど、な……破っちまった……
「……学校には?」
「転校すると言った」
なっ……いきなりすぎる!!!何で、まだ、約束が……
「能力者はほっといたら暴走するわ……だから私達が能力の未熟者や能力者達を教育して、押さえなきゃいけないの」
だったら、もっと早く捕まえてくれよ……折角、約束したのに……
「今すぐ入学しろ、とは言ってない……心残りがあるなら取り除いてくるといい」
「入学は決まってるんだな……」
……何で、ホッカイロと一緒にいたりしたんだろう。
こんなんだったら、嫌われたかった。
いつもそうだ、俺が友達を作ると、俺は引っ越す。
意味がわからない!
「帰る」
「あっ、ちょっと待って!」
今は何も考えたくない。
ドアを開けた時、手の平に痛みが走ったけど、気にしないで俺は出ていった。
「……信也……」
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