1,黒服って大体はサングラスだよね

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木の枝は線香より太いのに、線香並の煙しかたたない…… 「まぁ、寒さ凌ぎには丁度いいけど……」 別に害があるわけじゃないし、どうでもいいや。 俺は仄かに暖かい木の枝を持って学校へ向かった。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 体育館の中はストーブが効いていて、外よりは暖かい。因みに、入学式は終わった。高校でも校長の話は長かった。 周りを見渡すと、寒くてスカートをギュッと握る女子や、ホッカイロで遊ぶ男子……まぁ、普通の高校生だろう。 「パス!パス!」 ポスッ 俺の顔面にホッカイロが当たった。 なんか、ぬるい……開けたばかりか? 「どこ投げてるんだよー!あははは!!」 まず、謝ることはしないのか。そして何で誰も何も言わないんだ。 「……あっ」 「……何」 ホッカイロを取りに来た男子が、俺の前で止まった。 「何かお前……他の奴とは違う感じがする……」 何言ってんだコイツ……あと顔近い 「あっそ」 「っと、……ホッカイロごめんなー」 思い出した様に、男子はホッカイロを掴んで離れていった。
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