1,黒服って大体はサングラスだよね

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「能力者、発見…………了解」 「へっ、え……」 能力者、って……え? もしかして、最近出来るようになってたあの炎か? 「貴様にいくつか聞きたいことがある」 黒いいかついサングラスーツ……サングラスーツが話し掛けてきた。 「貴様には何か変わった能力はあるか」 「な、何言ってるか、わかりません……」 あっ、眉潜めた。怖い怖い! 「……確かめる、か」 「えっ……」 サングラスーツがナイフを取り出して、俺の肩を狙って腕を突き出す 「ぎゃあああ!!な、何でっ?!」 「このナイフを壊してみろ」 無理ですよ馬鹿野郎。 ……例え、あのチョロ火が能力だとしても……俺には無理。 「……っ!」 肩に迫るナイフに咄嗟に手が出た。 ブツリ、と肉が切れる音と手に広がる熱い痛み。 「うあぁ……っ!!」 ボタボタと落ちる真っ赤な血が落ちる。 「!!」 「っ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 瞬間、ナイフの刃がブシュウッと音をたてて湯気を出した。 「……確認した」 何が、確認……した、だよ…… 力が抜ける 足が震える ………………。 意識が薄れる中、携帯がなっていたことだけはわかった。
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