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デジカメ、オッケー。
ミニ三脚、オッケー。
御朱印帳、オッケー。
困った時のお助けノート、オッケー。
地図は、いらないや。
目的地は、今回は京都のこの辺りかな。
私は準備をしていると、母が肩を叩き私に手話で話掛ける。
「こんな雪の寒い日に、出掛けたら心配するじゃない」
ちょっと、怒ってる。
でも一人で楽しめる事は、これしかないんだもん。
私は、一人で京都へ写真を撮りに出掛ける。
私は手話で答えた。
《早く、帰ってくるから大丈夫》
「あぁ…うぅ…」
声に出すと、こんな感じになっちゃうから。
今更、心配だなんてしてくれなくていいよ。
今まで何度も何回も一人で京都に行ってるんだし。
泊まりがけで行った事もある私を母は、なめてんな。
《いってきます》
母はいつも通り、溜め息をついて駅まで車で送ってくれた。
何となく、小さくだったら耳は聴こえる。
でも、雑音が大き過ぎると全然、分からない。
補聴器は、恥ずかしいから付けたくないし。
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