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午後から行ってみたかった神社とお寺へ行き、気晴らしにお団子を食べて、夕方の高速バスで帰る。
御朱印帳の中身、見たいな。
大日如来か。
真言宗のお寺だったからな。
私は御朱印帳を眺めながら、交差点を渡る。
これを死んだ時に、お棺に一緒に入れてもらうと極楽へ行けるんだって。
何だか素敵な話。
…ブッブーッ!ブーッ!!!…
極楽へ…
…ブーッ!ブーッ!…
トラック!… 目の前の信号機は赤だった!
極楽へ…
その瞬間、背中を捕まれて凄い勢いで歩道脇に投げ捨てられた。
あ、いたた…っ。
トラックが徐行して窓を開けた。
怒鳴られるかと思ったら、上着の襟を後ろから摘まみあげられた。
そして、
「バカヤロー!」
その怒鳴り声は雷鳴のように、難聴の私にもはっきり聞こえ、身体中に響き渡った。
それは、あのペガサスだった。
「うぅ…あぅ…あぁ…」
トラックの運転手は驚いて去って行った。
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