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「森下さんって、そんな顔もするんだな。
珍しいモノ見させて貰ったから、それあげる」
ついつい素のままの自分を見られた事を後悔する。それなのに……にやりと笑った顔に、不覚にも心臓が大きく跳ねた。
広瀬が出ていった給湯室の出口を見ながら、コクンと口の中の物を飲み込む。
投げ込まれたのは、少しのお酒と濃いカカオの味がするビターチョコレート。
喉から流れた甘い液体が、じわじわと私の体中へと広がっていく……。
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