ちょこれぃと

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唇に触れた瞬間、それは滑らかにとろける。舌に到達する頃にはもう形なんてなくて。 甘さと少しの苦さが私の心を癒していく。 コクン 喉には微かな刺激と共に、香りだけを残して消えていった。 そう。 私のチョコレートは自分チョコ。 愛なんてない。 好きなんてない。 私が癒される為だけの、ただのチョコレート。
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