351人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「……一年前、あのバス停で泣きそうな顔してチョコを食べてる森下さんを見た。あいつとの事も『お互いに事情があった』って、いつも笑って話してたから正直驚いた。
バス停に通りかかる度に、チョコばくばく食いながらそんな顔してるからさ。気になって気になって。……最終的に、俺ならそんな顔させねーって馬鹿な事考えてた」
力を入れられた指先。
そこから熱が体に伝わって来る。
「好きなんだ……森下さんの事が。
チョコレートは、俺の為に作ってくれたんだよね? その中に、森下さんの俺への想いは……少しでも入ってる?」
最初のコメントを投稿しよう!