三日目

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いくら殴っても、赤い人には全く効果がなくて。 不気味な笑みを浮かべたまま、お構いなしに前進して来る。 「あっちに……行ってよっ!」 迫る赤い人に恐怖して、震える手でもう一撃。 鉄パイプを赤い人の頭部に振り下ろした。 だけど……それは、赤い人の左手に阻まれて、鉄パイプを掴まれてしまったのだ。 「ねぇ、お姉ちゃん。これ、何て遊び?次は……私の番だよね」 赤い人はそう言うと、鉄パイプを掴む手に力を込め、ギリギリと捻り上げると、私の手から強引にそれを奪い取った。 わ、私の番って何よ……。 まさか、これを遊びとか思ってるわけじゃないでしょうね!? 鉄パイプを手に、私に一歩近付く赤い人。 そして……その鉄パイプが私の頭部に振り下ろされた。 バキッ! という、何かが砕けたような音が聞こえて……私の身体が何度も揺れた感覚だけはあった。 そして、何も考えられずに……指一本動かす事も出来ずに……。 私は、この狭い部屋の中で、赤い人に頭部を何度も殴られて……死んでしまった。
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