二日目

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四限目が終わって昼休み、小野山美紗が教室から出た時を見計らって、私達はその後を追った。 あゆみと美雪と私。 朝から一度もトイレに行っていないから、そろそろ行くんじゃないかと思って。 廊下に出て左、東棟のトイレの方に向かったのを確認して、私達もそこへと向かう。 「やっと話が出来そうだね。でも、健司と龍平はいいの?」 「健司はともかく、龍平はトイレの中にまで付いて来そうだから良いよ」 龍平の変態っぷりもかなり浸透してきたみたいだ。 私が突っ込まなくても、あゆみがその役をしてくれる。 それよりも小野山美紗だ。 一人だけ制服が違うせいか、かなり目立っている。 廊下の脇にいる生徒達は、長い黒髪の美女に注目していた。 「なーんか、かなり目立ってるよね。ここに飛び切りの美人が……」 「あ、トイレに入った!行くよ留美子!」 最後まで言わせてくれても良いじゃない。 もしかして私って、お笑い担当? そんな事はないと自分に言い聞かせて、トイレに入った。 すると……。 「あなた達……随分と余裕があるみたいね。すぐにでも話を聞きに来ると思ったのに」 トイレの中で、私達が来る事が分かっていたと言わんばかりに、小野山美紗は待ち構えていたのだ。
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