二日目

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「あー、なるほどね。本物にそっくりだから偽物ってわけだ。ん?と、なると……カラダって一体何個あるわけ?」 美雪の説明で、事の重大さをようやく理解した私は、足りない頭で少しは考えてみた。 例えば、腕が二つ、脚が二つ、胴体が一つと考えると、一人分につき五つ。 それが五人で……25個!? 「少なくとも25個以上はあるって事だよね。この校舎に25個だから、適当に探してもすぐ見付かるはずなんだけど」 じゃあ、あゆみや健司はそろそろ見付けててもおかしくないって事かな? 「まあ、一人が一日一個見付ければ十分間に合うって事だよね。余裕じゃない」 「……そんなに簡単じゃないと思うよ?赤い人もいるし、カラダが見付かれば見付かるほど、残りを見付けるのは難しくなるし」 教室の中を調べながら、淡々と話す美雪。 残念ながら、私がその意味を汲み取れるほど頭は良くない。 「とりあえず、考えてても仕方ないよね。探そ探そ」 「……明日の昼にでも話そうかな。皆にも教えないといけないしさ」 うん、そうしてもらえると助かるかな。 この状況でじっくり考えられるほどの余裕はないのだから。
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