二日目

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ロッカー、教壇、ゴミ箱の中と、室内をくまなく調べてみたけれど、カラダは見付からなかった。 残念……この教室にはないみたい。 すぐに見付かると思っていたから、何もないと結構テンション下がるな。 「じゃあ、隣の教室に行くよ。まだまだ教室はいっぱいあるんだから」 「美雪、あんた元気だね。私にはそんな元気ないわあ」 まるで、この教室にカラダがなくても良いみたいに、さっさとドアから出て行く美雪。 こんなとこに一人でいても仕方ないから付いて行くけど、やる気が出ない。 「早く調べた方が良いんだよ。赤い人に殺されるまでに調べる教室が多くなるし、そうなったら日数的にも余裕が出来るでしょ?」 「ふーん、そんなもんかな?まあ、美雪が言うんだから間違いないんだろうけどさ」 廊下に出て、隣の教室に入った私達。 また同じ作業を繰り返すのかと思うと気が滅入る。 携帯電話の画面を闇の中に向け、私は小さく溜め息を吐いた。 「溜め息が出るのも分かるけどさ、もっと真剣に探そうよ。後六日でカラダを見付けないといけないんだよ?思ってたより数が多くなったんだからさ」 少し怒ってるような口調の美雪に、どんな言葉を返して良いのか。 少しムッとして、しばらく考えた。
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