二日目

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……考えてみたけど、私は私なりに真剣に探してるし、怒られる理由が分からない。 「真剣に探してないわけないでしょ。命懸けなんだからさ、それくらい分かってるって」 「私にはそうは見えないけどね。少なくとも留美子と龍平は、誰かがカラダを見付けてくれると思って、手を抜いてるようにしか見えない」 こっちを向きもせずに、美雪が失礼な事を言う。 何よそれ。 そんな風に思ってたと知っていれば、美雪なんかの所には絶対に来なかったのに。 「はいはい、真剣にやってる美雪はさぞかし偉いんだろうね。手を抜いてる私は、偽物のカラダしか見付けられないんだからさ、本物を見付けてよ。偽物だったとしても、私は一つ見付けたけどね」 「何よ、その言い方!皆死ぬかもしれないと思って探してるのにいつもの調子で!赤い人を見たってのも、西棟にいる赤い人をどうして留美子が見たのよ!どうせ探しもせずにブラブラしてたんじゃないの!?」 美雪のその言葉で、私は怒りを通り越して頭の中が真っ白になった。 「あ……ごめん、言い過ぎた」 慌ててそう言った美雪に、私は思ってもいない言葉を投げ掛けたのを覚えている。 その時の美雪の顔は少し悲しそうだったけど、その場にいたくなくて私は教室を飛び出した。
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