二日目

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今の音、赤い人に聞こえてないよね? 叫んでる途中だったし、大丈夫だと信じたいけど……。 「アハ。そこにいた!」 全然大丈夫じゃなかった! パタパタと、床に散らばる資料の上を走って来るのが分かる。 どうしようどうしよう! もう逃げられない! せっかく助かったと思ったのに、ここで殺されてしまうの!? 足音がロッカーの前で止まり……ゆっくりとそのドアが開かれた。 暗くても良く分かる。 小さな赤い女の子の姿が徐々に見えて来て……。 「見ぃ付けた」 私の顔を見て、ニタリと笑みを浮かべた赤い人は、再びドアを閉めたのだ。 一体どうしたのか……。 もしかして、見付けたけど見逃してくれるのかな? 一瞬死を覚悟したけど、もう少しカラダを探すチャンスが増えたかもしれない。 カラダを一つ見付けたから、見逃してくれたとか? だったらラッキー。 なんて、思った私がバカだった。 ロッカーの横を、バンバンと軽く叩く音が聞こえたと思った次の瞬間、私の身体に衝撃が走った。
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