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優しくて面白いお父さん いつも笑顔で料理上手なお母さん 我が儘だけど本当は優しい弟 この3人が俺、姫川 宏人(ひめかわ ひろと)の大切な家族 両親も俺も弟が可愛くて仕方がない 中3の夏、英語の授業で自分の事を調べて紹介するっていう宿題が出た 名前の由来、俺が生まれた時の親の感想、小さい頃の思い出、将来の夢などを書かなきゃいけなかった その時、弟の蓮(れん)が骨折して入院していた お母さんは蓮のために毎日病院に通った たまに病院に泊まることもあった お父さんは仕事が忙しくなって帰って来るのが12時を過ぎる時もあった だから家にお爺ちゃんが来た お父さんのお父さんで 元教師で、真面目で 怒ると凄く恐い人 小さい頃からお爺ちゃんが苦手だった 両親に宿題の事を聞くタイミングがなくて、提出日の前日にお爺ちゃんに聞いた 今でもハッキリと覚えてる お爺ちゃんの恐い声 たった二言 「知らん」 俺の方を一切見ることなく 「お前は俺の孫じゃない」 そう言った 意味が分からなくて 頭が混乱して 宿題は提出出来なかった
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