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一週間が経っても提出しない俺に担任が痺れを切らして親に電話をした
その日の夜
お父さんが早く帰ってきて俺の部屋に来た
お父さんは俺と隣り合わせにベッドに座りながら静かに呟いた
お父さんともお母さんともレンとも血が繋がってない
お母さんは子供が出来ないと言われてた
だから俺を養子として迎えた
でも次の年にレンが産まれた
初めて
お父さんが泣いてるのを見た
何度も何度も
「ごめんな」
と言いながら大粒の涙を零していた
何で謝るのか解らなかった
でもそれ以上に
大好きで、大切な家族が
赤の他人だった事がショックだった
だからなのか勝手に口が動いていた
「レンが産まれたら俺の事いらないって思った?」
否定してほしかった
ただ一言
“違う”
そう言ってほしかったのに
お父さんは目を見開いて俺を見ていた
唇を噛み締めて
俺から顔を逸らした
「…わかった…っ」
俺は黙り込んだお父さんを残して家を飛び出した
蒸し暑い真夏の夜を裸足のまま走って
気が付いたら俺は知らない場所にいた
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