コーヒーの彼の正体は

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「相手が誰かも聞いてる?」 「いえ……」 三浦君は国内営業部出身。 たぶん麻紀から聞いたんだろう。 「そっか……。いいよ。 大丈夫だからもう気にしないで」 この話は終わりたい。 何か言いたげな三浦君の視線に気付かないふりで、箸を置こうとした、その時。 その遠い背後の入り口に、 海外事業本部の一団が見えた。 たぶん、あれが欧州部の崎田さんがいるグループだ。 心臓がビクリと跳ねる。
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