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恐らく彼の思惑通り、
不意打ちでさらに狼狽える私。
彼の目の奥が面白そうに光ったと思うと、彼はさらに付け足した。
「今日はきちんとしてるね。
…この間は素顔だったけど」
「す、素顔?」
三浦君が身体ごと勢いよく私の方に振り向いた。
「プレゼン、分かりやすくて良かったよ。中断が残念だったけど、後半も良かった」
突如、話題がまともになって面食らう。
でもそんなことより、そう言いながらどんどん近づいて来る彼に、私は目を見開いたまま硬直した。
何しに来るの…?
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