273人が本棚に入れています
本棚に追加
バスケットコートに近付く青年。
青年は少年達に話しかけた。
「よぅ、何やってんだ?」
少年の一人が答える。
「あ、三浦の兄ちゃん、俺らが来たらこいつが俺らのコート勝手に使っててよ、どけって言っても退かねぇんだ!」
青年は呆れた表情で言った。
「あのな、ここはお前らのコートじゃないんだよ。先に来てたこいつの勝ちだ。わかったらさっさと行け!」
少年たちは不満げにどこかに行ってしまった。
「よぅ、俺は竜童高校バスケ部主将、三浦慎吾ってんだ。お前は?」
「柳本潤です。明日から転入で、今日校長に挨拶に行きました。」
「そうか。バスケ、やるのか?」
「はい。」
よし、やった!と三浦は思った。
「ところで、B寮は何処ですか?」
この学校は寮制なのだ。
男子にA寮 B寮。
女子にC寮 D寮がある。
どの寮に入るかや部屋割りは部活ごとに別けられ、事情がある人や遠くからくる人はここに入る。
「あ、それはこっちじゃない。学校から出て右、つまりこっちの反対だ。」
「ついてこい。案内してやるよ。」
これが後に神奈川最強コンビとされる名コンビの出会いだった・・・
最初のコメントを投稿しよう!