プロローグ

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「つまり…だ」 再び鬼が喋る。 「悪魔を倒す事が出来るのは、ガキ共だけだっつうこった。 ヒャッハハ」 「馬鹿な!!子供の血液を使い、そして子供を戦いに出すなど…、非人道にも程がある!!」 すると、鬼は答える。 「あぁ?お前ら忘れてねぇか?俺達は『鬼』なんだぜ?非人道?当たり前だろ」 「そういうことです。私達は人間ではなく、鬼。 それに、あなた方は封印石を壊した。それなりの罰は必要でしょう」 「まぁ罰っつーのもあるが、一番の理由は、そうした方のが面白いからだ」 誰かが喋る。 「面白いから…だと? そんな理由で、子供を犠牲にしろと!?」 途端、鬼が冷めた口調で喋る。 「なら、この武器はいらねぇんだな?別に俺達はそれでも構わねぇ。また暫く経ってから奴らを封印するだけだ。 ま、その時にはてめぇらは生きていねぇだろうが」 「………っ!」 「てめぇらに出来るのは、つまらねぇ人道を守って滅びるか、人道を棄てて武器を取るか…だ」 もう何度目か分からない静寂が、会議所を包む。 「…三日後またここに来ます。それまでに、どうするかを決めておいて下さい。 …帰りますよ」 「あぁ」 そうして、彼等は何処かに消えた。
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