プロローグ

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「この剣は、このままではただの金属の棒です。これを悪魔殺しの武器にするためには、剣にあるものを捧げなければいけません」 「あるもの?それは何だ?」 「人間の血液です」 「なっ……」 「血を剣に捧げると、金属の棒から悪魔殺しの剣になります」 誰かが口を挟む。 「ま、待ってくれ!血液を捧げるとは…」 すると別の誰かが聞く。 「どれくらいの量が必要なんだ?」 それに王鬼が答える。 「そうですね…、コップ一杯程度で大丈夫ですよ」 「そうか」 そう言って誰かは黙る。 「あぁ、因みに。 血液は子供のしか受け付けませんよ」 「な…んだと?」 「それと、悪魔殺しの武器は血液を捧げた者にしか扱えませんから。 子供の血で悪魔殺しにして大人の…軍人辺りが使うとかは不可能です」 淡々と、説明を続ける王鬼。
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