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「あいつらは自分達が住みやすい世界にしようとしてる」
「…!!」
背中がゾッとした
まだ何がどうなっているのか整理できていないけど
その言葉を聞き怖くて体が震えた
「それには大量の霊感が必要だ。霊感は奴らのパワーってことだな」
さっきまで怖くてうつむいていたがハッと顔をあげた
愛美が危ない!!!!
海はパニックになりまたコートの男の胸ぐらを掴んだ
「愛美は…愛美はどうなるんだよ!!!!」
コートの男は少し下を見てから真っ直ぐ海の目を見た
そして当然のように言った
「食われるだろうな」
海はコートの襟から手をはなし、その場でガックリ膝を落とした
今は世界の平和なんかどうでもいい
妹を守りたい
そう思う気持ちが最も強かったが自分には何の力もない
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