変身ノ輝キ

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コートの男は冷たく海を見下ろしたまま、内ポケットに手をいれた そして水色で複雑なディテールの《物体》を取り出した 「!?」 よく見るとそれはコートの男が持っている物と色違いの《物体》だった 「こいつを使えばお前もさっきの超人になれる」 海は目を見開き、その《物体》を眺めていた これを使えば愛美を助けることができる だが、怪人との戦いで命を落とすかもしれない だけど…迷ってるヒマはない 水色の《物体》をにぎりしめ話しかけても答えはしない《物体》に語りかけた 「頼む…お前の力が必要だ…俺に力を貸してくれ…」 そう言うと窓の外を見つめ決心したかのようにうなずいた 手がわずかに震えていたが覚悟を決めた勇ましい目をしていた
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