出会い

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ジェームズは陽気にワインを飲みながら話をしてくれた。 日本食の好物は意外にもぬかづけとか、初めて渋谷でギャルをみた時日本にも部族がいると思ったとか、 楽しいおじさんだ。おかげで今の境遇を忘れられた。 「ほう、あなたは店長さんなんだね。その若さで偉い。」 「いえ、まだ駆け出しで。まだ…何もわかっていません…」 紙コップに注がれたワインを飲みながら、答えた。 そうだ、俺はまだヤマモト電気を背負っていくのには器がせますぎる。 「お嬢さんは何してるんや?」 かのんに振った。 「はーい、アイアムシンガー!」 ブーーーッ! 思わずワインを吹いた。 この嘘つき女!!!!! 酔ってるのか?? 「ほう…」 一瞬ジェームズとアランが真面目な顔で目を見合わせた。 「じゃ、是非一曲お聞かせ願いたい。」 まじかよ!
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