セッション

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外にでてみるともう沢山の人達で賑わっていた。 さすがアメリカ、いろんな人種がいる。ホームレス仲間でない人も、賑わいを聞き付けて集まっている。 俺はビビりまくり。 隣のかのんをみるとワクワクした表情で目を輝かせている。 こいつのそういう所は尊敬する。 臆しない、前向きさ。 「店長、この人達は誰も上手くあたしたちが歌えるなんて思ってないよ、ただ自分達がお祭り騒ぎがしたいだけ。だから、楽しも!」 かのんが笑いかける。 不覚にも一瞬ドキッとした。 よし、俺も男だ!やったろじゃないか!
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