第一章 ここは俺の楽園だ

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あ、そうだ。 洋太「飯」 哲平「あ?」 洋太「机の上に置いといたろ?ちゃんと食べた?」 朝、森岡が中々起きて来ないから、朝飯を机の上に作り置きしといたんだった。 ……まあ、机のど真ん中に置いたから普通は気付くだろうけどさ。 哲平「あぁ、食った」 洋太「んじゃ、よかった」 初めの頃は、このお礼も朝の挨拶も碌に言わないこいつに腹が立ったりもしたが、 ……これは、慣れだ。 毎日毎日こんなもんじゃ、慣れない方がおかしい。 そのまま二人で校舎まで歩いていると、可愛いらしい感じの男の娘がこちらへ向かってきた。 おりょ?あの子は…… 洋太「なんだ、親衛隊長じゃん」 「あ、おはようございます七瀬君」 親衛隊長こと山下 隆弘(ヤマシタ タカヒロ)君はぺこりと頭を下げた。 挨拶ができるなんて、なんていい子なのかしら……!! この子は健気攻めに決定ね!
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