第一章 ここは俺の楽園だ

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そんなことを思っていると、なにやら親衛隊長がソワソワしているのに気が付いた。 あ、因みに森岡はガン無視してます。 自分の親衛隊の隊長さんなのに、もう、何というか…… ブレないよなぁ……。 森岡は男なのに可愛くなろうとしてる奴が大嫌いらしい。 可愛い娘、いいじゃないですかー。 食べちゃって下さいよもー。 とか思うけど、言ったら、俺の人生が終わる気がするので言わないでおく。 と、そろそろ声かけてあげるかぁ…… 洋太「隆弘君、どうしたの?」 隆弘「え?……あ、えっと……今度から森岡様のお弁当は親衛隊の皆で当番制にして作ろうってことに決まったんです……」 洋太「うん、それで?」 隆弘「それで、今日は僕の番なんで……お渡ししようかと……」 ほうほう……、 手作り弁当ですか、何ソレ萌える。 森岡には是非とも受け取って美味いって言いながら食べてもらいたいね! うーん…… でも、この森岡が素直に受け取るだろうか? 哲平「いらねぇ」 あ、やっぱり? 隆弘「で、でも……、」 おぉっと、だが親衛隊長食い下がらない! さあ、森岡選手はこのあとどんな行動にでるのでしょうか!? 実況は私、七瀬洋太がお送りします。 哲平「いらねぇもんはいらねぇんだよ。つか、当番制だ?は?知らねぇよ。」 おぅっふ(^ω^;) 敵意(殺意?ww)が剥き出しだお! 恐ろしいお! 隆弘「……す、少しでも森岡様のお役に立ちたいんです!だから――」 哲平「――じゃあ邪魔だから失せろ」 洋太「」 ……ちょっ!! この人酷い!ドSとかじゃない! なんかこの人めちゃくちゃ悪役! あーあ。 親衛隊長、涙目だしぃ。 もう、泣きそうになってるしぃ。 隆弘「し、失礼しました……っ!!」ダッ 親衛隊長はすぐに頭を下げて校舎へと走り去って行った。 え、どうすんのよこの空気。
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